「置き勉」って、知ってますか? #山本悟史

 「置き勉」というのは、登下校時の荷物を軽くするために教科書などを教室に置いて帰ることで、「置き勉強道具」の略です。
 「ランドセル(自体)が重くて高い!」という問題は、従前から指摘されていましたが、最近はランドセルに入れる教科書の重さも問題になっています。
 実は、今の教科書は昔よりかなり大きく(=重く)なっていて、18年の名古屋市教委の調査では以下のようになっています

 

 

 最近は、コロナ渦によりICT可が進んだこともあり、教科書だけでなく、タブレット端末も加わっている可能性があります。
 昔は、小さい子が大きなランドセルを背負っていたのは可愛らしさの象徴とも捉えられていましたが、身体が大きくなっても、その分荷物も重くなっているのでは、話も変わってきます。(このあたりは、教室へのエアコン導入の話と似ていて、昔とは異なり、客観的に学校環境が変わっているということです。)
 文部科学省はこうした声を受けて、2018年に「置き勉」を認めているのですが、現実はそうはなっていないという声も上がっています。
 「置き勉」に消極的な人からすると、教科書を学校に置いておくと、家で勉強しなかったり、学校で盗まれたりすることを心配しているようです。
 ただ、子どもたちの健康より優先すべきことだとは、私は感じていません。

 実は、先日行われた文教厚生委員会の正副委員長レク時に、この問題が議論になりました。

 

 ありがたいことに、県教委が素早く動いてくれて、あらためて各小中学校に通知を出してくれました。

 

 

 もちろん、判断主体は市町教委であり各学校長ですが、県議会の文教厚生委員長としても、あらためて「適切な配慮をお願い」したいと考えています。