「木を植えた男」 小笠原 浩

 先日、ある喫茶店に訪問をした時、思い出の本に久しぶりに出会いました。その本は、フランスの作家 ジャン・ジオノの「木を植えた男」という短編小説です。

 その本と私の出会いは、今から約20年前、あるまちづくり団体の全国大会で、その団体のリーダーの所信表明があり、その冒頭にこの小説の最初の1ページ目が紹介されました。その内容は下記の通りです。

「人びとのことを広く深く思いやる、すぐれた人格者の行いは、長い年月をかけて見定め、はじめてそれと知られるもの。名誉も報酬ももとめない、まことにおくゆかしいその行いは、いつか必ず、見るもたしかなあかしを、地上にしるし、のちの世の人びとにあまねく恵みをほどこすもの。」

 これを聞いた時、私は、自分の住むまちを愛し、まちの未来を考える、リーダーはこうあるべきであると強く感じました。特に、住民の代表としてまちづくりを行なっている政治家はこの気持ちを常に持って取り組んでいく必要があると思います。

 

 久しぶりにこの思い出の本に出会い、改めてこの思いを忘れることなく故郷 坂出市のために、頑張って参ります。

 ちなみに、私にこの本を知る機会を与えてくれた、この団体のリーダーの方は、本年10月に行われます長野市長選挙に立候補をされる予定です。