昨日の地元新聞「 四国新聞」で掲載されていた記事によりますと
県内 見守り活動にあたる 防犯ボランティアが、この12年間で3万3000人から1万8000人に減少したと書かれていました。
その理由が高齢化とありますが、それは正確ではありません。元々 防犯ボランティアに登録するほとんどが65歳以上の方々です。それから 12年後 みんな加齢をしますし、反面新しい高齢者も続々と増えております。 問題は新しい高齢者の 方々がなかなか ボランティア活動されないということです。
その理由は?と考えると、とどのつまり高齢者になっても働かなければならないという現実があるからと思います。 平日出勤をしますので ボランティア活動はできません。
またこの10年以上の間に 人々の(今回は特に高齢者の方々の)価値観も変わっていると思います。働き盛りの子供達は都会に出てそこで家庭を持ち家を建て暮らし始める。 地方では 高齢者が一人住まいをしている。 そんな状況がますます進んでいます。静かな暮らしが 定着し、(他人の)子供達の見守りボランティアという アクティブな活動はなかなかできないのかもしれません。
経済的にも精神的にも なかなかアクティブになれない。 それは高齢者だけではなく子育て世代にも言えるのではないでしょうか。 「異次元」と言う素晴らしい言葉で進められようとしている少子化対策。 中を見てみると色々な金銭的な支援策を見ることができます。
例えば「 若い世代の所得を増やすこと」とありますが、それで経済的な安心ができたとしても
現実的な課題としては①子供の生活を保証できるほど稼げる自信がない。 ②コロナ禍で突然 失業したり解雇される 不安が大きくなった。 ③結婚 子育てに メリット や希望を見いだせない。などの精神的な不安は長年に渡って定着してしまっていると思います。それをどのように取り除くことができるのでしょうか。
なかなか実質賃金が上がらない 中での 3兆円規模の支援は、 病気に例えて言うと痛い時に処方される 鎮痛剤 の ようなものつまり対症療法でしかないと思います。
本当に必要なものは 原因療法です。 少子化対策に画期的な原因療法的対策の登場を期待しております