昭和16年夏の敗戦 事務局

こんにちは、事務局です。
私は職業柄、国会中継をちゃんと見ています。テレビ中継を見逃したときでもインターネットの「衆議院TV」で視聴することができるので、助かっています。
先日の予算員会で某・衆議院議員が取り上げた書籍がこの「昭和16年夏の敗戦」でした。昭和20年ではなく16年です。太平洋戦争が始まったのは昭和16年12月8日ですから、それより半年も前の話です。この年の4月、当時の政府が「総力戦研究所」という機関を立ち上げて、そこに若手エリートたちが集められました。そして、もし今、アメリカと戦争をしたら日本は勝てるのか、というシミュレーションをしました。そこで出た結論が、本書のタイトルです。しかし、当時の政府が取った行動は違いました。日露では勝ったのだから。戦争はやってみないと分からないものだから。そんな理由で日本は戦争へと突入してしまったのです。
分かっていたのに、なぜ止められなかったのでしょうか。私達は歴史から学ばなければいけない。自分の頭でちゃんと考えなければいけない。そのことを痛感させられる1冊です。

▲新版はこんな装丁になっていました・・・